いやーやっぱブレバオモロイなwww
どうも、shimamotoです(*^^*)
いや今更なんですけどもねえ。BREAK BACKなんですよ、KASA著!このテニス漫画、売りはプロ登録選手KASA先生が描かれた本格テニス漫画いうことなんですけどもね。
もちろんテニスのことはオモロイんです。今までのテニス漫画より現実的ですし。高校の部活が舞台で、限られた時間の中で何を捨て何を取るか、みたいなのが明確ですね。テニス漫画はどれも好きですけども、shimamoto的にはこのBREAK BACKが一番好きですね。
で、テニスのこともオモロイんですけど、shimamotoが特にオモロイなと思うところってこういうところなんですよね。ちょっと、わかりやすいコマを抜いてみましょう。15巻です。
BREAK BACK / KASA著
これ、感動しつつも、爆笑しませんか?でもやっぱり感動なんですわ。
これは9年と3ヶ月、練習試合すら勝ったことがなく、今回の大会でも頑張っとったけど負けていた丸山が、人生で初めての勝利をしかも重要な公式戦で飾ったときの一コマです。左がスポーツ万能テニス素人五十嵐、真ん中がテニス歴9年テニスオタク丸山、右がビッグサーバー優等生テニス素人の河野です。
この左の五十嵐。彼はスポーツ万能のモテ野郎で、テニスを始めて数日で9年の経験者の丸山を抜き去ります(丸山は弱い)。とはいえ2人は練習試合で生まれて初めて丸山が勝利を手にする寸前まで行ったので、丸山はそこまでの差は感じておらず、まあいわばライバルであり友達です。
そして五十嵐も、ふだん丸山のことをバカにしつつも、熱いとこは結構熱くて、ホンマ親友みたいなとこもあります(本人に言うたら五十嵐キレますけどww)。
その五十嵐が、丸山が苦労に苦労を重ねて掴んだ、生まれて初めての勝利の瞬間に掛ける言葉。
「俺は絶対に負けると思ってたぞ!!」
・・・え?!みたいな。で、爆!みたいな。で、じわー、みたいな・・・。
いやー、素晴らしい。これ、五十嵐はこういうキャラなので、このセリフでええんです。ええんですが、漫画の中で、なかなかこういうシーンで、こういうセリフって言わせられんでしょ。このセリフにツッコむキャラも全くおらんのですよ。それもすごい。なぜならツッコめばギャグで終わるわけで、ああ最初からそういうつもりねで誰もが納得するステレオタイプなツンデレくんみたいになるんですけどそうではないんです。五十嵐は、まじでこういうキャラなんですわ。
こういう、キャラのブレなさがすごいリアルでええなあと思います。これ、読んでへん方やと、五十嵐がなんか空気読めへんちょっとアレな子に見えるかもしれんのですけど、読んどるとこの「俺は絶対に負けると思ってたぞ!!」が、すごい親友の喜びの言葉に聞こえるのがまあこれはちょっとすごいなと。
他にも、監督の上条紗季の作戦ですけど、たしかにすごい当たるし選手もそれをやることもあるんですけど、間違えてやらんこともあるんです。そしてやらんかったのにポイント取ることもあって、こういうとこが漫画らしからぬリアリティがあってオモロイなあと思いますね。同じ監督モンでも、某◯◯◯ボール漫画みたいに初めから展開決まっとるいうか、監督の罠にハマることろから逆算して描かれとる漫画とは全くリアリティがちゃうなと思うんですわ。
それからこんなんもなかなかすごいです。
BREAK BACK / KASA著
ここ、何がすごいかというとですね。
これって野球でいうところの、バッテリー間の会話・・・ピンチのときにキャッチャーがよってってラーメン屋の話をする、みたいな感じやと思うんですけどね。髭の男が相手チームの監督、サンバイザーが百瀬いう元ソフテニチャンプです。
で、ここでこのような会話がなされたのは、流れ的に監督が百瀬をリラックスさせようと思ってということなんやと思うんですが、
ここまで大ゴマ使って描いといて、このあと、百瀬にはマジで伝わらんかったかのように描かれとるんですね。いうか、伝わったかとかどうかが、そもそも重要視された描かれ方をしとらんとでもいいますか。
なんで読者も実際、それが伝わったんか伝わってないのか、読んどってもわかりません。
ただ、百瀬と監督の信頼関係だけは、わかるんですよ。
で、こういうのって、漫画とか映画とかの作品ではもう少しわかりやすく処理される場合が多いと思うんですけど、この漫画では一切そういうのないんです。
キャラが行ったことが失敗したら失敗。もちろん成功することもありますが、成功とも失敗ともつかずただなんらかの影響は及ぼしたかも?みたいな曖昧なことも多々あります。
こういうとこが、何度も楽しめるなあと思うんですよね。深いなあ・・・としみじみする珍しい漫画です。全巻買うべきです。マストバイ???いうんやったかな???
マジで皆さん、BREAK BACK!!ブレバ読みましょう\(^o^)/